私たちが直接口にいれる食物は、台所で使う食器用の洗剤と密接な関係にあると言っていいでしょう。
台所用の合成洗剤の主成分とされている代表的なものに合成シャンプーの主成分ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩とほとんど同じ物質である、アルキルエーテル硫酸塩エステルナトリウムという物質があります。
これらは綺麗に濯いだつもりでも食器や鍋に残ってしまい、知らないうちに体の中にとりこまれていることになります。
厚生省による「家庭用品に係わる健康被害モニター報告」の中では、常に原因の上位に「合成洗剤」があります。
現代では洗剤は重要なアイテムとなって生活に欠かせません。
水仕事は主婦の肌あれや手あれの一番の原因となっています。
手がガサガサになって艶がなくなり、冬の季節だけでなく一年をとおして、ヒビやアカギレなどに悩まされている人も少なくないです。
これらの原因は洗剤そのものの成分によるだけでなく、私たち個人個人の皮膚の性質やたわし等による物理的な刺激や水質による影響、そして生活環境の変化等によるところがあると考えられています。
洗剤は、大きく分けて石けんと合成洗剤の2つがあります。
洗剤の主な成分は界面活性剤といって、液体と固体との間や、液体と液体との間に吸着してそこについている汚れをとり除いてくれる働きをします。
そして、この働きは、衣類の汚れとか普段使っている食器の汚れをとり除いたりする為に大活躍してくれますが、その反面、洗剤を扱う手の皮膚の脂肪分まで汚れと一緒に落としたり皮膚を刺激したり、いろいろな影響を起こしてしまう事が多いのです。
今、洗剤の主な成分として使われている界面活性剤は、化学構造で別けると7種類ほどになります。
皮膚に対する作用はどれもこれも、本質的には大きな違いはありません。
動物の肌に毎日洗剤を塗り、皮膚におこる変化を調べた調査結果があります。
合成洗剤も食器洗い用の石けんも、使用濃度を濃くする事に比例して皮膚が乾燥して硬くなりました。
そして、特に日にちが経つと肌への影響が大きく、変化が酷くなっていきました。
人に実験結果を当てはめても、これと同じような傾向がみられます。
このことから、●洗剤が肌に与える刺激は石けんも合成洗剤も大差はないということ●石けんも合成洗剤も決められた使用方法を守らないと皮膚が荒れることが理解できます。
合成洗剤を使い続けて起こる皮膚障害の大半は手にあります。
その皮膚障害は次の2つのタイプに分かれます。
1、丘疹(赤いブツブツ)や水疱(水ぶくれ)が出来、かゆみがある普通の湿疹タイプ。
2、利き手指先の指の腹分部の皮膚が硬くなり、皮が剥けたりして薄くなり指紋が消えてしまい、亀裂が生じます。
そして次第に手のひら全体に広がって進行していくタイプ。
このタイプの場合、痛みが生じたり、もう片方の手の指や手のひらにも障害が広がったりします。
上記2つを合わせた通称「主婦湿疹」が、合成洗剤による健康被害の代表的なものとして有名です。
